洋菓子店に2種類のケーキがありました。 ケーキの味を「おいしい」か「おいしくないか」のどちらかで尋ねると、
フトランジェは「10人中7人がおいしいと言った」
スリムンは「10人中3人がおいしくないと言った」
という評判です。
ヨシコさんは、「スリムンは『おいしくない』が3人なら、残りの7人は『おいしい』。ということは、スリムンもフトランジェも同じよね」と考えました。
この考えは……
「おいしい」人に着目したフトランジェと、「おいしくない」人に着目したスリムンとでは、一見、違って見えます。
しかし、「おいしい」割合は、
フトランジェ:10人中7人(70%)
スリムン:10人中3人が「おいしくない」 →残りの7人は「おいしい」(70%)
で同じです!
提示のされ方によって受ける印象が異なることを、「フレーミング効果」と呼びます。
フレーミングのフレームとは「枠」。枠でどこを切り取るかによって、違って見えるという意味です。
「枠」によってまどわされないように、注意しましょう。