C町とD町の、高血圧と診断されている住民の割合が発表されました。
その割合は、C町がD町を上回っていました。
住民の平均年齢は、C町65歳、D町50歳です。
なっとくんは「そういえば、C町では赤いパンツがはやっているらしい。赤いパンツをはくと興奮して血圧が上がるんだ!」と考えました。
この考えは……
住民の平均年齢は、C町65歳、D町50歳でした。
一般に、年齢が高くなるほど、高血圧になりやすいことがわかっています。
C町で高血圧と診断されている住民が多かったのは、赤いパンツのためではなく、C町の住民の平均年齢が高かったからかもしれません。
そのため、赤いパンツをはくと高血圧になりやすいかどうかは分かりません。
一見、原因(赤いパンツ)と結果(高血圧)に関係があるようでも、実はその影に「第三の因子」(年齢)が隠れている場合があります。
年齢や性別は「第三の因子」になることが多く、気にかけておくとよいでしょう。